難攻不落のナゲッツホームでブレイザーズはどう戦う

第1戦はリラードのスリーを止められ続け、ゲームプランを実行し続けたナゲッツに敗れたブレイザーズ。この第2戦両チームはどのように戦うのか。

入らないアウトサイドシュート

ドライブインにアウトサイドシュートにと的を絞らせずに攻めていくナゲッツ。ナゲッツはどの個人も得点力が高いため守るのが難しい。ブレイザーズはヨキッチとガードとのPnRに対して小ディフェンスで対応。ポップするヨキッチは捨てながら守っていく。

対するブレイザーズ。自らのPnRで切り開いた全試合と違い、この試合リラードは味方を使うモードに徹する。カンターにはローポストでヨキッチと1on1させ、マレーにつかれたアミヌにもポストアップさせるなど、ボールを散らしながら自らの体力は温存する。最初は入らなかったアウトサイドシュートも徐々に入りだし、オフェンスリバウンドも取れ良い流れが生まれ始める。

リラードが攻めなかったのは前回の試合を踏まえてのこともあるが、クレイグに良く守られていたことにある。クレイグはディフェンスのよいFであり、レギュラーシーズンのディフェンスレートは107で、このプレイオフではウィルバートンに代わってスタートに定着している。彼につかれることでガードにつかれるよりも気軽にドライブに行けなくなっていたのは事実である。

一方ナゲッツは最初あたっていたアウトサイドシュートが全く入らなくなる。オープンの場面を多く作れているが決まらない。良い形で攻められているだけに我慢の時間が続く。1Qはスターターが満遍なく点を取れたブレイザーズに5点差をつけられる。

調子のいいセカンドユニット

いつものようにセカンドユニットで始めたブレイザーズ。プレイオフではセカンドユニットの得点力が課題であった。しかしこの試合の彼らは違った。特にコリンズがよく攻守に渡って貢献度の高いプレイを重ねた。ローポストで積極的に1on1を仕掛け得点もした。フッドもOKCとのシリーズに比べDENとのシリーズは攻めやすいようで得点も上がっている。

ナゲッツはコリンズとの競り合いでクレイグが鼻を折り下がってしまう。それに引きずられたのか全くシュートが入らなくなる。3ptはこの2Q10本打って0本。本当にこのQは入らない。

さらにインサイドの守りを固める方針のブレイザーズディフェンスに手を焼く。ヨキッチが良いパスを供給しながらもペイント内で点が取れない。

ブレイザーズが良かったかというとそういうわけではなくてナゲッツのシュートがそれ以上に入らない。ブレイザーズはリバウンドの際に集中力を切っている場面も多いし、外もそこまで入らない。リラードはこの試合目立たない役割に徹しているのか、単に調子が悪いのか疑問が残る雰囲気のプレイ。ハークレスも足首痛めて退場しているし。

どちらも良くはなかった2Q。ナゲッツのシュートが驚異的にはいらず12点で留まり、22点しか取れなかったブレイザーズは助かった。

攻め方を変えたナゲッツ

ハークレスのいないところをレイマンで埋めてきたブレイザーズ。ハークレスからレイマンにマッチアップが変わったマレーは攻めやすそう。

ナゲッツは後半に入って攻め方を変更してくる。前半はボールを保持した選手が動いて周りはオープンで待つという形だった。3Qは序盤からヨキッチにボールを預け、周りがランしながらズレを作る形に。前半のオフェンスが機能しなかったわけではなかったがあまりにも外が入らなかった。

数字にも明確にその形は表れており、3Qは3ptは2本しか打っていない。以下はナゲッツのシュートチャート。

ナゲッツの前半のシュートチャート。アウトサイドシュートのミスが目立つ。特に左コーナーのワイドオープンが全く入っていない。
ナゲッツの後半のシュートチャート。インサイドに重点を置いて攻めている。相変わらず外は入らない様子。

攻め方を変えたナゲッツはヨキッチとマレーのパスを中心にオフェンスを組み立てる。レイマンはマレーに結構やられている様子。

ブレイザーズはターンオーバーが増えてくる。リラードはこの試合を通じてボールが手についていない様子。さらにいつもなら入るようなシュートも落ちてしまい精彩を欠く。エースが上手くいかないところを救ったのがマッカラムに、カンター。マッカラムはミドルレンジを支配し続け、カンターは得意ではないディフェンスで奮闘し相手のチャンスを潰した。

ナゲッツは攻め方も変え、流れをもってくるようなダンクや、ヨキッチの素晴らしいアシストが多く生まれた。ハンドオフスクリーンからのドライブが効果的に決まり自分たちのプレイが出来ていたQであった。しかしブレイザーズがルーズボールを多く獲得、さらにインサイドディフェンスを徐々に修正しナゲッツに行きかけた流れを取り戻した。

クラッチタイム

4Q追いつきたいナゲッツ。リバウンドに気持ちを乗せてこの4Qは24-5と圧倒。それでも点を決めきれないナゲッツ。逆にブレイザーズにタイミングよくアウトサイドシュートを決められてしまう。

これまでのプレイを考えると、この試合いまいちなリラード。終盤でもボールを失う場面が目立つ。彼のターンオーバーからの失点も目立つ。

ボールをどうにか自分たちのものにしてもやはり点を取り切れないナゲッツ。クラッチタイムでフリースローを2本とも落としてしまうビーズリー。ゴール下も決めきれない。

それでも5点差まで追いついたナゲッツ。追いついてすぐアウトオブバウンズでマイボールに。そこを良く守りスリーを打たせなかったブレイザーズ。最後はフッドが冷静に2本のフリースローを沈めゲームエンド。

第3戦

アウトサイドシュートが全く入らなかったナゲッツ。途中でオフェンスを修正したものの徐々に守られてしまい思ったように攻められなかった。

対してブレイザーズはナゲッツのシュートタッチの悪さに助けられた。序盤はオープンの形を多く作られていた。中盤以降は相手にオフェンスリバウンドを明らかに多くとられ、23-7もの数の差が生まれた。シュートを決めきれなかったナゲッツにも原因があるがこれは取られすぎの数字である。

さらにこの試合リラードが精彩を欠いていた。味方に任せるということに徹したオフェンスはターンオーバーも多く、いつもなら決められるシュートが落ちていた。ディフェンスではカッティングを多く決められていた。第1戦で大活躍の反動かもしれないが不安材料である。

一方フッドやコリンズといったセカンドユニットのメンバーの活躍が目立った試合だった。彼らのところが穴にならずに戦力としてカウントできるのは、セカンドユニットが課題だったブレイザーズにとって明るい材料である。

互いに課題の多かった第2戦。上手く行っていたとは言い難いブレイザーズではあるが相手のホームで1勝できたのは大きい。ナゲッツもシュートの成功率という明確な課題を見つけた。両チームがどのようなアンサーを第3戦に出すのか楽しみである。

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