大事な初戦

簡単ではなかったプレイオフ1回戦を勝ち抜けてきた両チーム。シーズン対戦成績は3-1でナゲッツが上回っているがこのプレイオフはどうなるか分からないもの。その第1戦を解説する。

ナゲッツのリラード対策

ヌルキッチを欠くブレイザーズ。ここにきてカンターもOKCとのシリーズで肩を痛めており、センター層の薄さ問題が頭を悩ませ続ける。対するナゲッツはヨキッチという最高のポイントセンターがいるため確実にセンターのマッチアップは穴になる。そこでどこまでバックコートが上回れるかというのがシリーズの目玉。

ナゲッツはミルサップの1on1を多用してくる。アミヌにつかれたミルサップはものともせずローポストからの得点を量産。アミヌも気合を入れて臨むがやられ続ける。

バックコート陣も得点を獲得。マレーが個人技で切り開いていく。プレイオフ経験は浅いはずのナゲッツだがそれを感じさせない。

対してプレイオフ経験は豊富なブレイザーズ。肩の痛みを訴えていたカンターはダンクの際に痛みを感じており、やはり万全ではない様子。リラードはナゲッツにアウトサイドシュートを警戒される。ブレイザーズのハイピックに対してナゲッツはヨキッチもショウディフェンスでついてきてスリーを打たせない。

そのディフェンスはリラードにドライブの選択肢を迫る。しかしインサイドが手薄になっており、止めきることはできない。さらにピックアンドロールからインサイドへのパスも入りやすくなる。結果ハイポストでもらったカンター・ザックコリンズに決められていた。 

ナゲッツのリラードにアウトサイドシュートを決めさせないという意思がみられるディフェンスの選択である。その代わりインサイドは多少好きにやらせてもいいという感じ。インサイドの層の厚さでは確実にナゲッツが有利だからこれは理にかなった選択。

それでもこの1Qはリラード・マッカラムがそれを上回り同点で終わらせる。

DENVER, CO – APRIL 29: Nikola Jokic #15 of the Denver Nuggets looks to pass against the Portland Trail Blazers during Game One of the Western Conference Semifinals of the 2019 NBA Playoffs on April 29, 2019 at the Pepsi Center in Denver, Colorado. NOTE TO USER: User expressly acknowledges and agrees that, by downloading and/or using this photograph, user is consenting to the terms and conditions of the Getty Images License Agreement. Mandatory Copyright Notice: Copyright 2019 NBAE (Photo by Garrett Ellwood/NBAE via Getty Images)

セカンドユニットの課題

いつものように全員ベンチメンバーのセカンドユニットで始めるブレイザーズ。プラスマイナスではほぼ同じだが得点ではベンチメンバーはナゲッツが上回っており、ここでどこまで耐えられるかナゲッツはどこまで攻められるかがカギでもある。

ブレイザーズはこのプレイオフ、セカンドユニットの得点力不足が深刻である。平均得点は20.3とプレイオフ出場16チーム中最下位と深刻である。この点の取れない時間帯にどこまで凌いで選手を休ませられるかが重要になる。

このセカンドユニット結果だけ見るとやるべきことは果たした。7分ほど同点で食らいつきスターターを休ませることに成功した。それでも内容はあまり良くない。セスにボールを持たせないナゲッツのディフェンスが機能しフッドのボール保持時間が多くなる。そこからのターンオーバーや苦しいシュートが多くなる。それでもフッドが好調でどうにかなったセカンドユニットだった。

スターターを戻したブレイザーズだがターンオーバーを連発してしまう。この2Qで7個のターンオーバー、被スティールは7と苦しめられる。しかしそのチャンスを生かしきれなかったナゲッツ。ターンオーバーからの得点は7点に留まる。

流れが悪いながらも相手に助けられたブレイザーズであった。

ナゲッツのやり方

フィジカルな展開で互いにファウルの多い3Q前半。ブレイザーズのバックコート陣はスクリーナーディフェンスのヨキッチに対してドライブを選択し続けるが、徐々に攻めづらくなる。ナゲッツにターンオーバーを点に変えられここまででこの試合最大の7点リードに。ブレイザーズはこの試合あまり機能していないアミヌとハークレスを下げ、フッドとコリンズを投入。バックコート陣が簡単にスリーを打たせてもらえず、オフェンスオプションはフッドが多くなる。ウイングでもらってアイソレーションで1on1を点に変える。

対してこの試合最大のリードを奪ったナゲッツはヨキッチ起点に自分たちのスタイルでオフェンスを組み立てていく。

ヨキッチを絡めたトップのPnRから着実に点を取り、ヨキッチのアシストも良く決まる。彼がボールを持つと周りの選手が良く走り回りディフェンスとのズレが生まれる。リラードがスリーを打たせてもらえず苦しみながら点を取るブレイザーズに対して、簡単に点を取るナゲッツといった構図。じわじわと離されるブレイザーズ。

リラードタイム?

追いつきたいブレイザーズ。リラードがギアを上げてドライブを仕掛け続ける。ハイピックで味方のビッグマンがアウトサイドにいることでインサイドに相手センターがいななり、彼のドライブが良く決まる。

追いつかれたくないナゲッツはタイミングよくアウトサイドシュートが入っていく。ヨキッチを中心にしたオフェンスがここでも機能し簡単な点を取っていく。セカンドチャンスもものにし反撃をかわしていく。

リラードは今まで打てていなかったスリーを狙っていく。連続得点から得意のトップからスリーを決め、流れを引き寄せるスリーをヒット。次のポゼッションでもリラードがトランジションからスリーをアテンプト。しかしハリスが値千金のチェイスブロック。反撃のチャンスを潰す。

何度かブレイザーズに逆転の流れがあったがそれを止めたナゲッツが逃げ切りゲームエンド。

プランをやり続けたナゲッツ

最初から最後までリラードにスリーを簡単に打たせないことを徹底したナゲッツ。リラードの3pt%は33.3とかなり下げられた。さらにマッカラムの3pt%も28.6とかなり下がっている。ブレイザーズはバックコートコンビがアウトサイドシュートを沈めるところから流れを作ってきた。ナゲッツはそこを辛抱強く抑え続け試合の主導権を握り続けた。得点的には33点と大活躍だったリラードの存在感が薄かったのは外を決めていないからであろう。

さらにアミヌとハークレスが全く活躍できていない。どちらもターンオーバーのほうが総得点よりも多い。OKCとの1回戦は彼らの存在感が増すことで的を絞らせず、結果バックコートがやり易くなった。この二人がどこまで活きるかが明暗を分けるのは必然である。

チームとしてもターンオーバー、被スティールが多かったブレイザーズ。ナゲッツがそれを生かしきれなかった感もあるが敗戦の大きな要因である。

ナゲッツはゲームプランを実行し続け、後半はペースを握り続けた。プレイオフ経験の無さを指摘されていたこのチームだがスパーズとのシリーズを通じて成長したようだ。

第2戦両チームはどう修正してくるのか。

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