激戦だった西の準決勝

西2位と3位のカンファレンスセミファイナルはブレイザーズの勝利に終わりました。競りに競ったこのシリーズを振り返ろうと思います。

セカンドユニット

まず特筆したいのがブレイザーズのセカンドユニット陣の活躍。試合ごとにヒーローがベンチから出てきた。フッドのOTでの活躍、セスの前半16得点、コリンズの攻守に渡る献身的なプレイ、ターナーの予想以上の第7戦での活躍。などなど枚挙に暇がない。

特にフッドとコリンズ。

フッドはマッチアップがマレーやバートンに変わったことでやり易くなりスタッツも上昇した。得点を追いかける試合のときはフッドが早めに投入されポイントゲッターとしての役割を期待され、それに応えた。4OTにもつれ込んだ第3戦ではOTでクラッチシュートを沈めチームを勝利に導いた。

次にコリンズ。コリンズはスモールラインナップの時のブレイザーズの要として高い運動能力でチームを助けた。ナゲッツとのシリーズではディフェンスが非常に良く、ブロックを何本もかましていた。格上のヨキッチとの1on1も止めている場面も多かった。彼の出場時間も20分を超えることが多く、来季FAとなるアミヌのポジションを埋められるということをフロント見せつけた素晴らしい活躍だった。

リラードが警戒されていた中でセカンドユニットの活躍がなければシリーズを勝ち抜くことはできなかったのは間違いない。

若いナゲッツ

ナゲッツはプレイオフ経験のないメンバーが多い。シリーズ14戦すべてに出場した選手9名の内プラムリー、ミルサップ、バートン以外はプレイオフ初出場である。この若いチームでここまでこの大舞台で戦うのは素晴らしい。

彼らの大舞台でも動じない精神力を示したのがフリースローである。レギュラーシーズンのFT%が75.5であり、プレイオフは78.2。プレイオフのほうが確率が高いという驚き。ブレイザーズのほうは81.4%から76.4%に下がってしまっている。

マレーはフリースローが大好きという言葉通りファールゲームでも確実に沈め試合をものにしていた。

また細かいオフェンスの変更にも選手が対応できていた。レギュラーシーズンはヨキッチとのハンドオフや、ヨキッチのパス回しからのオフェンスが多かったナゲッツ。しかしこのシリーズはマレーやハリスのドライブで攻める形も多く採用し、ヨキッチのローポストでの1on1も増やした。そういった戦略にも対応できた若手陣であった。

さらに特筆すべきは4OTで負けた次の第4戦を勝ったこと。普通あの熱戦を落としてしまったら意気消沈してしまうところを逆に取り返した。

経験の少ないチームでここまでやれたナゲッツが来季はどこまで成長してくるのか非常に楽しみである。

互いのディフェンス戦略

ミルサップをどのようにして止めるかがブレイザーズの課題であり続けた。アミヌがミルサップにつき、ハークレスがマレーにマッチアップした。しかしアミヌではミルサップを止めきることが出来ず1on1で点を取られ続けた。カンターをミルサップにマッチアップさせる策も取ったが上手くいかず、逆にアミヌがヨキッチについたことでアミヌの自由が無くなりインサイドの守備力が低下した。

しかしミルサップ問題を解決したのがターナー。第5戦まではやられる場面が多かったものの、6・7戦ではミルサップを抑える。ターナーとのマッチアップでミルサップのFG%は27.8にまで落ち込む。(対アミヌのミルサップFG%は58.8)ターナーのミルサップに対する第7戦のマッチアップは嬉しい誤算であった。

PORTLAND, OREGON – MAY 03: Damian Lillard #0 of the Portland Trail Blazers goes after a loose ball with Monte Morris #11 of the Denver Nuggets during the first half of game three of the Western Conference Semifinals at Moda Center on May 03, 2019 in Portland, Oregon. NOTE TO USER: User expressly acknowledges and agrees that, by downloading and or using this photograph, User is consenting to the terms and conditions of the Getty Images License Agreement. (Photo by Steve Dykes/Getty Images) (Photo by Steve Dykes/Getty Images)

対してナゲッツのディフェンス方針はクレイグをリラードにマッチアップさせること、スリーを簡単に打たせないことだった。

サイズのあるクレイグにマッチアップされたリラードはOKCの時のようにドライブを簡単に仕掛けられず、抜いたとしてもブロックを気にし続けなければならなかった。

またリラードのPnRに対してはスクリーナーを捨てながら対応し、彼にスリーを打たせないハードヘッジを仕掛け続けた。

実際リラードのシュート成功率は大幅に下がり3pt%は28.8にまでになった。リラードを封じる作戦は成功したと言えよう。しかしもう一人のガード、マッカラムが点を取り続けたブレイザーズだった。

カンターのディフェンス

ナゲッツにとって誤算であったであろうことがカンターのディフェンス力の向上であると思う。カンターのところはヨキッチで上回れるという自信があったのではないだろうか。カンターのディフェンスレーティングはレギュラーシーズン111.5、ナゲッツとのシリーズが112.9。あれ?下がってるな。しかし数字以上のディフェンスをしていたのは試合を見ればわかる。こういった数値はどこに出てるのか知りたい。

まとめ

素晴らしいシリーズだったカンファレンスセミファイナル。正直どちらが進んでもおかしくない実力の拮抗していたチーム同士だった。ナゲッツはこのプレイオフで素晴らしい経験を積むことが出来た。来シーズンさらに強力になって帰ってくることだろう。

二年連続の1回戦スイープ負けからの2018-2019プレイオフではカンファレンスファイナルに進出。これは2000年以来の成績。自分も含めてシーズン前に、ここまでブレイザーズが躍進すると考えていたファンは少ないのではないだろうか。さらにチームの中心として成長してきたヌルキッチの怪我もあった。プレイオフで勝ち残るのは絶望的だった。それでもここまで勝ってきた。最高のチームだと思う。次の相手は絶対王者ウォリアーズ。相手として不足はない。どこまでブレイザーズがやってくれるか。

PORTLAND, OREGON – MAY 05: Damian Lillard #0 of the Portland Trail Blazers grabs a inbounds pass in front of Gary Harris #14 of the Denver Nuggets during the second half of game four of the Western Conference Semifinals at Moda Center on May 05, 2019 in Portland, Oregon. The Nuggets won 116-112. NOTE TO USER: User expressly acknowledges and agrees that, by downloading and or using this photograph, User is consenting to the terms and conditions of the Getty Images License Agreement. (Photo by Steve Dykes/Getty Images)

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